仲人の夫が馬鹿なことにお色直しをしました

仲人の夫が馬鹿なことにお色直しをしました

甥夫婦の仲人のときのこと、今までに聞いたこともないような仲人を主人は決行しました。

 

和服での式と披露宴では、自分も羽織袴姿で臨み、披露宴のお色直しでは、花婿花嫁と一緒にお色直しをして、自前のタキシード姿になったのです。

 

聞いたことないでしょう。

 

仲人までお色直しをするなんて…。

 

このタキシード、仕事がらみで豪華な船旅に招待されたとき、作ったものなのですが、それっきりクローゼットで眠っていたのです。

 

「もったいないから、こういうチャンスに着ないと…」というのが、夫の言い分でしたが、なにしろ義姉はこの弟にとても甘い。

 

「面白いじゃない」と賛成したものだから大変、羽織袴は費用は義姉持ちでレンタルし、色変わりの黒と青の上着も着替えてのタキシード着用、となりました。

 

もちろん、私は自前の留袖一枚で通しました。

 

男性は着替えだけで済みますが、女性はヘアスタイルからアクセサリーまで全部調なければならないのですから。
この仲人の為に新調した留袖を、ずーっと着ていました。

 

3人がお色直しの最中は、美味しいフランス料理のコースのご馳走を、ゆっくりと頂いて大満足でした。

 

主人は着替えが3回で、仲人としての挨拶もあり、忙しくて料理をゆっくり味わえなかったみたい。

 

馬鹿な話です。

 

もちろん、アルコールだけはふんだんに飲んだようですが…。

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